◎美白とは?
美白とは「予防」を意味しています。生まれもった肌を白くしたりシミ消したりするのではなく「日焼けによるシミ・そばかすを防ぐ」ことです。
白くてキメの整った美しい肌を目指す方は、厚生労働省の認可を受けた美白有効成分配合の美白化粧品を選ぶのがポイントです。
正しく美白行うために美白有効成分の特徴や働きを確認し、自分に合ったものを選びましょう。

◎美白有効成分の定義とは
美白有効成分は美白効果のある成分として厚生労働省の認可を受けています。
厚生労働省が認可した有効成分が一定の濃度含まれている化粧品は医薬部外品と呼ばれ、また薬用という表現も医薬部外品にのみ認められています。
そのため美白化粧品を選ぶ時は「医薬部外品/薬用」と表示があるものを選ぶのがおすすめです。
美白有効成分の効果は、メラニンの生成を抑えしみやそばかすを抑えることです。
厚生労働省が認可している美白有効成分は20種類を超えます。また美白有効成分によって、しみやそばかすを抑える仕組みが異なるのであらかじめ確認しておくことが大切です。
◎主な美白有効成分
美白有効成分はさまざまな化粧品に配合されています。それぞれ効果が異なるため事前に確認しておきましょう。さまざまな角度からメラニンに作用する美白化粧品を選ぶことが大切です。
・アルブチン
特徴:コケモモに含まれている成分です
働き:メラニンの生成に不可欠な酵素であるチロシナーゼの働きを阻害することで、メラニン色素の生成を抑える働きがあります。アルブチンは、チロシンとチロシナーゼの結合を防ぐことで阻害作用を発揮します。
・ビタミンC誘導体
特徴:ビタミンCの欠点である皮膚へに吸収性や安定性の問題を改善した成分です。
働き:メラニンの還元を促したり、淡色化作用があります。

・トラネキサム酸
特徴:美白有効成分ですが、抗炎症薬や止血剤として使われていたこともあります。
働き:メラニンは肌が刺激を受けることで作られます。刺激を受けるとプラスミンが生成され、プラスミンがメラノサイトを活性化するとメラニンが生成される仕組みです。
トラネキサム酸によってこのプラスミンの働きが抑えられ、メラノサイトの増殖が抑制されることがわかっています。
メラノサイトに活性化を抑えることで結果的にメラニンの生成を抑えます。
・プラセンタエキス
特徴:馬や豚、羊など動物性の胎盤から抽出される成分です。
働き:メラニンの生成を抑え、シミやそばかすを防ぎます。そのほか、角質を溶かしたり代謝を促したりする働きもあると言われていますが、その働きはまだ不明な点も多いと言われています。

・ハイドロキノン
特徴:皮膚科やクリニックで処方される薬剤です
働き:強い還元作用を持つ美白成分で、チロシナーゼの働きを抑えてシミ・そばかすを防ぐと言われています。しかし美白有効成分としての厚生労働省の認可は受けていません。

◎美白化粧品の選び方
美白化粧品には厚生労働省が認めた美白有効成分が必ず配合されています。成分によって美白へのアプローチ方法が異なるため、どのようなタイプの美白有効成分なのか化粧品を選ぶ際にチェックしましょう。
また、美白有効成分として認可を得ていない成分が含まれている場合もあるため注意が必要です。美白有効成分の種類を知り、自分に合ったものを選びましょう。
