退職時に貰えるお金にはどのようなものがあるか知っていますか?
よく聞く失業手当以外にも、実は様々な給付金があります。
①失業手当
失業手当(失業給付金)とは会社を退職して次の就職先が決まっていない状態の一定期間、転職や再就職を支援するために国から支給される手当です。
失業手当の受給条件
・働く意思と能力があること
・転職活動をしていること
・離職前の2年間被保険者期間が12ヶ月以上あること
失業手当で貰えるお金は退職前の年収や年齢、勤務期間によって異なります。
失業手当の注意点として妊娠・出産、病気やケガなどすぐに働けない場合は失業手当は貰えません。
②特例一時金
スキー場や海の家、農業など季節的または短命的に雇用される人が失業したときに貰えるお金です。
失業手当は退職前に12ヶ月以上の勤務時間がないと貰えませんが、以下の条件を満たせば特例一時金の対象となります。
特例一時金の条件
・短期雇用特例被保険者
・働きたくても仕事が見つからない
・退職日前より1年間に被保険者期間が6ヶ月以上ある
③傷病手当
傷病手当はハローワークで求職の申し込みをしたあと、病気やケガで15日以上働けない場合に貰えるお金です。
会社で働いている期間は傷病手当は健康保険からでますが、退職してからも一定の期間傷病手当は雇用保険からでます。
失業手当は働ける状態の時にしか支給されないので、この期間中に病気や怪我をすると雇用保険から傷病手当をもらうことができます。
④技能習得手当
失業手当もらっている人がハローワークの指示で公共職業訓練など受ける場合に支給されます。
お金を貰いながらパソコンスキルや事務スキル、技術職など再就職に繋がるスキルを学ぶことができます。
受講手当:職業訓練の受講料 日額500円/上限20,000円
通所手当:職業訓練所までの交通費 上限42,5000円/月
⑤職業促進給付
失業した人の早期再就職を後押しするために支給されるお金のこと
・再就職手当
失業手当の受給資格決定後に早期再就職した人
・就業手当
再就職手当が貰えない職業に再就職した人
・就業促進定着手当
再就職で賃金が離職前より低い場合に貰える
⑥広域求職活動費
ハローワークで紹介された遠くの企業の面接会場までの交通費や宿泊費などが貰えます。
⑦移転費
ハローワークで紹介された転職先が遠方で引っ越しする必要がある場合貰えるお金です。
様々な給付金の制度が用意されています。しかし、ほとんどが申請しなければ貰えないので知らないと損をしてしまいます。
基本の失業手当や対象になる制度、再就職に向けて努力する人向けの支援制度をしっかりと知っておきましょう。
